自分用メモ。
最初がわたしで、返事が相方。
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『雨だ』
一雨降って、少し寒いくらいだ。
そっちはどうだ?
こっちの雨は…通り雨が心配かもな。
お前が帰る頃に降らなきゃいいが。
今日は暇か?
雨が止んでるようなら、一杯引っかけに行くぞ。
***
『そうだな』
こちらも一時降ったようだが、今は落ち着いている。
これ幸いと昼寝に興じれば、寒さで腹など冷やしかねぬな。
政務が終わる頃には雨も止んでいよう。
明日は非番なのだが、其方が良ければだが、
今日は一晩中付き合うぜ、アンちゃん。
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『ぎゅ~してもいいか』
「ぎゅ~してもいいか、ウコン」(真剣な顔)
「わたし達が」「わたし達なら、いつでもどこでもいつまでも、ご存分に、あるじ様」
「三次元の女はいらん。何故か知らんが、周りの心証が悪くなるからな」
「だから、ウコン、ぎゅ~してもいいか」
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ってことで、なんか返事ください
***
『おいおい』
どした、アンちゃん。疲れてんのか?
俺みたいなムサイ男に抱きつくより、
別嬪な嬢ちゃん達に抱きしめられる方が、
余程癒やされると思うがねぇ…
何かよくわからねえが、アンちゃんの事だ。
俺じゃなきゃいかん理由があんなら、構わんぜ。
減るもんでもなし、ひと思いにやってくんな。
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『そうだな』
尋ねたりせずに、ひと思いにすれば良かった。
ウコン、すまん。
***
唇の際あたりに口づけて、ダッシュで逃走!
どうしてかな、涙が止まらないぜ…!
ユウジョウやドウジョウにツケコム自分って格好悪すぎるー。
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『んお!?』
(唇の辺りに指を這わせつつ)………な、何だったんだ…?
…アンちゃん…相当疲れてるみてぇだな。
次に会った時、酒でも奢るか…
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『泣いてもいいか…!?』
ウコン、お前の胸で泣かせてくれ…!orz
貯めてたへそくり、全部スった。
今回は、今回こそは、来ると思ったんだよ!
…思ったんだ……うぅ……。
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『あ~…』
そりゃあ残念だったなあ…
俺の胸でよけりゃあいくらでも貸してやるからよ。
泣きたいだけ泣いてくれ。
気安めにもならねえだろが、今日は俺の奢りだ!
じゃんじゃん飲んで、喋って泣いてすっきりしたら、
明日は明日の風が吹くってもんさ。
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『面倒くさいぞ!』
いつ取引が始まるのかわからないんじゃ、準備なんかできんだろ!
いつ現れるかわからんものを、どうやって見張ってろって言うんだ。
名前も特徴も聞いてない。
探し方もよく知らん。
そんなものを、どうやって監視しろって言うんだ…。
頼まれるのは構わんが、こうも情報不足じゃ
自分だって大したことは何もできんぞ。
それで成果がなくても、文句はきかんからな。
アテにはならんが、噂は収集した。
素性も調べた。
探す方法も多少は絞った。
1時間おきくらいには、取引予定の場所に戻って様子は見てる。
今の所は収穫なしだ、たぶんな。
こんなに面倒な依頼だって知ってたら
受けたりしなかったってのに…。
お前の所為じゃないのは重々承知とはいえ、だ。
今晩は、絶対自分に付き合って貰うからな!
***
『あ~…』
詳しい事を説明しないまま急に頼んで、すまんかったなあ
今日明日に現れるってたれ込みが、今朝方急に入ってな。
日中は俺も抜けられない別の仕事で監視が難しかったんだ。
一日、白楼閣に詰めてるアンちゃんなら…と思ったんだが…
以前から目端をつけてた奴が、ようやく動き出したんでな。
これで取り逃がしたとあっちゃあ、今までの苦労が水の泡さ。
明日明後日は俺が入るし、夜はアンちゃんの好きにして貰って構わない。報酬も弾む。
だから、今日だけは勘弁してくれ。頼む。
***
『ウコン?』
てっきりオシュトルからだと…。
今日はウコンの仕事だったのか?
明日明後日お前が仕事代わるなら
今晩は無理できんだろうが。
そうだろうとは思ってたから、気にするな。
一応、言ってみただけだ。
顔くらいは出すんだろ?
二人で一杯引っかける時間くらいはあるといいな。
*****
『頼まれてたモンだが』
ルルティエ様から頼まれたっていう品物の件だ。
オシュトルから、手配が済んだって連絡が来たぜ。
ウォシスがなかなか捕まらなくて
ちょいとばかし遅くなったが
アンちゃんの書き置きどおりに
手配をして貰えることになったってぇ話だ。
アンちゃんもずっと気にしてたからなぁ。
これで一安心ってことで、良かったな。
これで少しはゆっくりできるんかい?
今日の夜から明日まで
アンちゃんの体が空きそうなら
ちょいと付き合って欲しいことがあるんだが
頼まれて貰えそうかい?
ま、オシュトルの旦那から
急に仕事の話が来なければの話だがよ。
考えておいてくれよ、アンちゃん。
***
『おぉ!』
悪かったな。忙しい奴をこんな事で使って。
聞けば、八柱将のあの兄ちゃんの本だって言うからな。
本人に直接頼めば確実だし、手っ取り早いだろ?
ルルティエはちょっと慌ててたけどな。
別に遠慮する事ないだろうに。
とにかく有難うな。これで自分の肩の荷も下りる…
朝から晩まで張り付いてたから、正直眠い…
お前に礼をせんといかんから、付き合うのは構わんが…
オシュトルも出張って来るつもりなのか?
…まあいいか。
何だろうが付き合おう。
久しぶりにお前とゆっくり出来るしな。
***
『構わぬよ』
いつもハク殿の世話になっているからな。
某にできることならば、いつでも喜んで手を貸そう。
ウコンから話は通っていると思うが
今晩と明日は、ウコンとハク殿とで
やって貰いたいことがある。
ハク殿の予定は空けておいてある故
よろしく頼む。
残念ながら、某が手伝うことはできないが
ウコンが巧くやろう。
存分に使ってくれて構わぬよ。
某もハクとゆっくり酒の一献も傾けたいところだが…。
機会が巡れば、そのときは共に相伴に与ってくれるか?
楽しみにしている。
***
『脅かすな』
返事が来るならウコンからだと思ってたんだけどな。
やって貰いたい事…か。
了解だ。楽しい事だと嬉しいんだがな。
確かにオシュトルと酒を飲んだ事は全くないな。
オシュトルじゃウコンと違って、朝までドンチャン騒ぎ…って訳にはいかんだろ?
まあ自分はウコンとでもオシュトルとでも構わんから、
オシュトルの都合が合う日があれば、いつでも誘ってくれ。
どっちとでも、旨い酒が飲める事に変わりはないからな。
*****
『そっちはどうだい』
こっちは随分風も雨も酷くなってるぜ。
アンちゃんが戻る頃には
少しはマシになってるだろうってぇ話だが
場合によっちゃあ早めに引き上げてくれよ。
道中そう危ない場所はねぇはずだが
十分気をつけてな。
***
『そんなに酷いのか?』
今日は1日室内仕事だから、よくわからん。
けど、近くの河が氾濫して、一部で避難勧告が出てるって話は聞いたな。
自分が帰る時が一番酷いらしいな…
自分だってさっさと帰りたい。
雨に濡れて風邪が悪化して、
クオンのあの薬をまた飲まされるなんてごめんだ。
…とはいえ、流石に早上がりは許されんから、
明日は運良く非番だし、ぼちぼち帰る事にする。
帰ってから熱燗でキュッと一杯やろう…
と、もしやお前は右近衛大将として出るのか?
出動するならお前の方こそ気をつけろよ。
…まあいらん心配か。
***
『すまぬな』
帝都は帝の加護がある故、問題ない。
某が出ることも恐らくなかろう。
ハク殿の心遣い、痛み入る。かたじけない。
ウコンからの報告では、帝都周辺は未だ暴風と豪雨が止まぬようだ。
今しばらくは帰路につくのが困難であろう。
追って情報を送らせるよう手配しておく故
ハク殿が帰路に付く予定時刻が決まり次第
報告を回して貰えると助かる。
面倒をかけるが、よろしく頼む。
風邪を引いていたのだったな。
そのような時に無理をさせてすまない。
某もハク殿とは一献傾けたいが
風邪が治るまではやめておいた方が良かろうな。
夜の楽しみは、其方の体が治ってからにさせて頂こう。
卵酒くらいは、用意して待っている。
くれぐれも、気を付けてな。
*夜の楽しみ=一緒に酒を飲む
*オシュトルはそのつもりという設定(笑
***
『帝の加護…ね』
そうか。さすが兄…いや、ヤマトと言うべきか。
軍を動かさないとはいえ忙しいだろうに、自分の事まで面倒みさせて悪いな。助かる。
けどもう帰路についてる所だ。
確かに風は強いが雨はそこまでじゃないからな。これ以上酷くなる恐れもあったから、今の内に動く事にした。
予定では18時半頃には着く筈だが…どうなるかわからん。
別にお前が謝る事じゃないだろ。
風邪をひいたのも、自業自得だしな。
自分だって、風邪の時にお前をどうこうしようなんて考えてないぞ。
お前を満足させられる程相手を出来る自信は、はっきり言ってない。
それにオシュトルに風邪なんてうつしてみろ。
ネコネがどんなお仕置きをして来るか…
自分はお前と卵酒を飲めるだけで充分だ。
また何かあったら連絡する。
*相方は『夜の楽しみ』をまんまと『ソッチ』の話だと受け取って
返事をくれました(笑