無性にあの世界に浸りたいときがあります。
蟲師は付き合いが古いです。
一番最初の読みきりを読んで、もの凄く印象に残ったんですよね。
凄く好きなお話で。
和風ファンタジーで妖怪というか、異生物系のお話が好きだというのもあると思いますが。
蟲師は物語を作るうえで必要なのはこれ、という私の理想がそのままそこにあります。
少ない説明、会話の中で、全く知らない世界に引き込んだうえ、登場人物の感情、状況を的確に想像させてくれるんです。
物語ってこうじゃないと!と私は思っています。
表情と少ない会話、それだけで沢山のものを感じ取らせてくれるし、感じ取れるように持っていってくれてるんですよね。
想像して取り込んで、あぁ、そうなのか。って納得出来なければ、その人物に感情移入は出来ないし、理解も出来ないです。
会話だけ、説明だけで長々と語るような感じのものは、どの媒体の作品でも私は苦手なようです。
深く想像する余地が無く、想像させる情報は足りていないというか。
そして最後は全ての伏線を拾い、謎を残さず終ってくれるんです。
その後のことはまた別の話で、それは余韻として心に残るんですよね。
アニメの出来も本当に良かったと思っています。
原作に忠実に、雰囲気を大事に丁寧に作ってくれてファンとして感謝ですね。
音が綺麗で。蟲の囁きとか。静かで、そっと聴こえる雰囲気が。
彩色も綺麗でしたね。
アニメだと、精霊の守人なんかもとても綺麗でしたね。
原作を知らないものでアニメの内容だけでしか語れませんが、あの作品もあの世界観に上手に引き込んでくれて、感情を読み取らせてくれて、伏線を全て回収して納得のいく終り方をしてくれてました。
動画が凄く格好良かったですね。
目で追えるぎりぎりの範囲の早さで、スピード感と、手合いの凄さも伝えてくれてる感じで。
とにかく背景の美しさは凄かった。
機会があれば、原作を読むのも良いかもしれないです。
あとは鋼錬も上手いなぁと思いました。
分かりやすくて読みやすかったし、最初の方に既に伏線があって、その全てがちゃんと繋がるのが見事だなーと。
私は漫画もアニメも沢山見てる方じゃないと思うので、狭い話になりますが。
説明・会話が多くても、京極は面白いです。
あれは…何だろうな、説明はあくまで説明なのであって、物語や人物の心の描写の説明ではない、からかな?
会話が長文でも、テンポがよくてやり取りが楽しめるものなら好きですよ。
自分で書く時には長文が苦手なので、短文でも良いものが書けたらいいなぁといつも思います。